TOEICのpart5を重点的に勉強してしまう人間の深層心理とその罠
Part5に潜む深層心理?吉と出るか凶とでるか
こうしてTOEICのwebsiteを運営しているので、いろいろTOEICに関する事にはアンテナを張っています。
そこで気づいた事は、TOEIC学習者の多くがTOEICのpart5を重点的に勉強しているということです。
なぜpart5に時間をかけるのでしょうか。
今日は人間の深層心理に基づいたようなアプローチによる原因究明と、その結果がもたらす影響を考えて行きます。
こちらが今日の目次です。
・深層心理?あなたがPart5を好む訳(その1)
・深層心理?あなたがPart5を好む訳(その2)
・吉?凶?あなたの心理がTOEICのスコアに与える影響
それでは上から順番にお話していきますね。
深層心理?あなたがPart5を好む訳(その1)
これを究明するために、まずはPart5の問題系統をみていきましょう。
part5の問題は単文穴埋め問題です。
語彙の問題、品詞の問題、文法の問題で構成されています。
これって中学や高校の英語のテストや受験に、とても似ていませんか?
これが僕たちに影響を与えてきます。
中学や高校のとき、こういった形式の問題に対策して、勉強してきた。
そういう経験が、Part5は勉強するための良い「入り」になるんですね。
「なんか昔やったことあるような問題だな。だからとりあえずPart5から勉強するか」
という具合にです。
以前に見た事がある。中学、高校でおなじみの問題形式。
それらは人間の判断に影響を及ぼします。
心理学的なアプローチで話すと、「単純接触効果」という現象です。
見た事が多ければ多いほど、それに対して好感を抱いてしまうという現象です。
Part5にも同じ事がいえます。
part5はTOEICの他の大問と比べて、比較的目にする機会が多い問題形式です。
中学や高校のときよく出題され、実際にあなたはそれをこなしてきたんですから。
そうすると難しそうな他の問題より、優先的にPart5に取りかかろうとしてしまうんですね。
そういう理由もあり、
Part5に関しての勉強法は比較的他の問題と比べて確立されている。
だから手のつけやすいPart5から勉強を開始してしまう。と言えるでしょう。
深層心理?あなたがPart5を好む訳(その2)
もう1つの理由が、「勉強してスコアが上がるのを実感しやすい箇所だから」ということです。
順を追って説明します。
上で述べた「単純接触効果」や、「多くの人たちが勉強法を確立させ発信していること」もあり、その手のつけやすさからPart5につい重点を置いてしまう。ということを(その1)では説明しました。
(その2)で紹介することは、人間の「努力と成果のバランスについての関係性」です。
こんな経験はありませんか?
友達に喜んでもらいたい一心から時間とお金をかけて友、達のプレゼントを一生懸命探しまわった。
しかしそのプレゼントをあげても、友達のリアクションはうすかった。
あなたは「せっかく一生懸命さがしたのに!あんなに頑張るんじゃなかった!」と心の中で1人でがっかりした。
すいません。これは僕の経験談でした笑
ですがあなたにもありませんか?
この心理的な感情の起伏は、自分がかけた努力の度合い(一生懸命プレゼントを探す)と成果(相手の反応)が釣り合わなかったためにおきました。
これはTOEICにも言えます。
これだけ勉強したんだから(努力の度合い)TOEICのスコアも100点くらいはあがる(成果)だろ。と自分の中で勝手に考え、その際成果がついてこないと、もう一度努力するモチベーションがぐっと下がります。
その観点からpart5を見ると、part5というのは実に努力と成果のバランスが取りやすい問題なんです。
part5は日本人が慣れ親しんだ文法、語彙に関する問題です。
だから勉強の仕方も分かっているし、単調な問題なので復習もしやすい。
そういったことがあり、がんばって勉強すれば、すぐに成果を確認しやすいといえます。
努力が成果に反映されやすい箇所といえるでしょう。
だからpart5に対するモチベーションも高くなり、重点的に勉強しがちになるんです。
吉?凶?あなたの心理がTOEICのスコアに与える影響
ではこれらの心理による、part5の重点的勉強はいいことなのでしょうか?
結論からいうと良くないです。
しかし悪くもないんですけどね。
だって楽しく勉強するにこした事は無いですから。
ただ心理的に潜在的に、無意識的にpart5から取りかかるようであればそれは良くないです。
理由はPart5に時間をかけるのは極めて不効率だから。
Part3やpart4、あるいはPart7に時間をかけ、語彙や英語のまま認識して行くトレーニングを行った方がTOEICの高得点にもつながるし、英語力の向上にもつながります。
ある程度の点数(TOEIC700くらい?)までは、part3,4,7で十分です。
Part3,4勉強法:TOEICの難所。part3,part4を超簡単にする2つの攻略法!
part7復習法:part7を効果的に復習し、少しでもTOEIC900に近づく方法
無意識の内にpart5を勉強対象とするのなら、すこし見直してみるのも点数UPへの近道となるかもしれませんね。
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